惑星「TOI 1338 b」の名前の由来は?NASAのプロジェクト名か

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アメリカの高校生がNASAへのインターンプログラムにてわずか3日で新たな惑星を見つけたことが話題になっています。

その惑星は、「TOI 1338 b」という名前。

いったい名前の由来は何なのでしょうか。

この記事では、「TOI 1338 b」の名前の由来について紹介したいと思います。

 

惑星の名前付け

実は見つけた星には名前が付けられます。

私は以前に小惑星の「2019 OK」という地球に接近した小惑星の名前の由来でも紹介しています。

小惑星2019OKの名前の由来って何?小惑星の名付け方法

上記の記事のように小惑星の名前付けには法則性があります。

しかし、上記で説明したものは小惑星の名前の付け方で、「TOI 1338 b」のような太陽系外の名前の付け方は異なります。

では、「TOI 1338 b」の名前の由来はどうなっているのでしょうか。



太陽系外の惑星の名前の付け方

太陽系外の名前の付け方には大きく分けて2つあります。

・明るい星(恒星):「固有名詞+アルファベット小文字」
・それ以外:「星表(カタログ)もしくはプロジェクト名に基づく名前+アルファベット小文字」

アルファベットの小文字は、発見された順番につきます。

「TOI 1338 b」はbなので、関連した惑星領域の2番目ということになります。

明るい星とは、シリウスやアンタレタスなど星座で明るい星に付けられた名前です。

これらの目立つ星は「固有名詞+アルファベットの小文字」が当てられます。

 

でも「TOI 1338 b」は、固有名詞ではないので恒星でないことが分かります。

とすれば、2番目の星表(カタログ)やプロジェクトに基づく名前の付け方となります。

 

星表やプロジェクトのパターンはたくさんある

ちなみに星表はたくさんあります。

有名なところでは、ヒッパルコス星表で、星の名前には「HIP」が付きます。

また、プロジェクトではフランス国立宇宙研究センターが主導した宇宙望遠鏡「COROT」で発見されたものは、CoRoTがついたりします。



「TOI 1338 b」はプロジェクト名か?

まとめると、「TOI 1338 b」の名前の由来は何なのでしょうか。

星表を全部調べる限り、TOIがないので、おそらくプロジェクト名と思われます。

同じTOIの名前の惑星が、NASAの惑星探査衛星「TESS」で発見されているのが分かりました。

つまりはTESSで発見された惑星がTOIなのです。

つまり、「TOI 1338 b」は、

「TESSで1338の星のグループで見つかった2番目の惑星」ということじゃないかなと思います。

このTESSから送られてくる観測データなどで、インターンに来ていた学生がおかしいことに気づき、発見に至ったのでしょう。

新たな天文学者の誕生ですよね!NASAに就職するのかもしれません。

 

以上、「TOI 1338 b」の名前の由来について紹介しました。

私も自分の惑星発見してみたいな~。

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