東洋経済のオンライン版がくだらないというのが以前から話題になっているが、
果たしてそうなのだろうか?
私的に東京経済オンラインがなぜくだらないと言われているのか、またなぜそうしてしまったのかを解説したいと思う。
くだらないと言われるのは週刊誌記事があるから
東洋経済オンラインがくだらないと批判されているのは、ライフ、婚活などの記事が経済誌のWEB版に載っていることだ。
貧困女子が夜の仕事をしたり、ビールで酔わないためのコツなど、経済誌というよりは週刊誌が取り上げるようなネタが入ってきていることだ。
こうした内容に対して、昔からの読者は、なんか低俗な記事ばかりになってしまったのでくだらない内容になってしまったと嘆いているんである。
こうした記事が増えた理由は、東洋経済オンラインが広告収入を大きく稼ぐために、舵取った方針。
もちろん経済記事もあるが、経済記事以外は外注ライターを使って記事を書いている。
なぜ、そんな外注ライターを使って記事を書くのか?
その理由は「集客」と「PV」である。
集客とPV至高の東洋経済になった理由
東洋経済のターゲットは以前は大企業のサラリーマンや株式に投資する投資家など、インテリ系が多い。
だが、それだけでは、売上が頭打ちになるのでそれ以外の層にも来てもらえるよう、少々一般受けする低俗な記事を入れ、興味も惹かせている。
また、経済誌読者が食いつくようなネタでもあるので、1回訪問されると、2記事も3記事も呼んでもらえる可能性があり、
広告にも触れる頻度が高いため、東洋経済オンラインの広告収入が増えるというわけだ。
東洋経済のブランド価値復活には差別化記事を
私的には、売上自体はこれで伸びたのかもしれないが、今後はあまり入れない方がいいと思う。
たしかに東洋経済は経済誌の中で昔から人気のある雑誌であるが、出版不況が叫ばれる中売上が下がってきている中で、
必死の生き残りをかけている気持ちはわかる。
だが、あまり低俗な記事がランキングで目立ったりすると、せっかっくの経済記事が読まれない可能性が増え、本来呼んでもらいたい読者が離れる可能性がある。
つまりはブランドの低下である。
私自身、四季報を昔から愛用していることもあり東洋経済紙は好きだし、オンライン版も見てている。
だが、現在の月間アクセスランキングを見ても、
・生涯結婚しない「子ども部屋おじさん」が急増
・日本人よ、真の「リア充」とは土地持ちの階級だ
・「何もしない」を職業にした35歳男の豊かな人生
など、今後日本経済がどうなのかとか、企業の成長がどうなのかと関係のない記事が並ぶ。
たしかに子供部屋おじさんは、独り立ちしない男性がいるのは社会問題かもしれない。
だが、そんな独り立ちしないやつの記事内容を見たって、読者の今後に活かせない。
「何もしない」を職業にしたというのは、一見すごい金持ちニートなのかと思えば、実は代わりに席をとったり、
並ぶという代行業をやっているというもの。
とても、この人の記事を呼んだって、株にも関係ないし、働いているサラリーマンにとってビジネスチャンスにもならない。
なので、もっと経済記事の差別化した記事をすればいいんじゃないかなと思う。
日本企業だけでなく、海外の知らない企業にフォーカスしたり人口知能の企業を毎回特集したりと工夫できることはまだある。
世界経済はハイスピードで変わっていくので、そうした敏感なところを感じ取った記事ばかりを載せて惜しいと願うばかり。
ぜひ、東洋経済さんには変革をしてほしいと思う。